立ちそばめぐり

おいしい立ち食いそば屋さん探しの記録。

浅草橋 そば千

浅草橋駅西口から徒歩5〜6分くらい、靖国通り沿いにあるお店。立ちそば好きの間ではとても有名なお店のようで、平松洋子「そばですよ」でも立ちそば愛好家の門馬孝太郎氏が衝撃を受けたそばの一つと紹介されている。そんなお店ならぜひ行ってみようと思い立つ。

平日の朝8時半頃の訪問。おきあみ天そばが有名みたいだけど、内規によりゲソ天そばにすることに。口頭でゲソ天そばと注文しようとすると、先に「そばですか?」と聞かれてしまった。そばで、と言ったうえで、続けてトッピングを注文するのが流儀。「はい」と答えて、ゲソ天でと言うと、店員さんがゆでめんを湯通しして器に盛り、ゲソ天を乗せてつゆをそそぎ入れ、ねぎを添えて完成。

つゆは暗黒つゆ。醤油風味でさっぱり、きりっとした味。興和物産のゆでめんはふかふか。みるみるつゆに染まって、あっという間に田舎そばの色に。よく見ると年季の入った丼もつゆに染まっている。ゲソ天のゲソは大きめだけど量はあまり入っていない。めんも少なめなのであっさりと朝食に向いているかもしれない。飲み干したい気持ちを抑えてつゆを残して食べ終わり。

年季の入った外観なので、事前情報がなければ入店するのに躊躇してしまうと思う。このお店に来る前に岩本町スタンドそばや六文そば須田町店に行ったことがあったので、門馬孝太郎氏ほどの衝撃は受けなかったものの、そば千のそばもそばきらく小川のそばもそばなら、そばとはいったいどんな食べ物なのかと、つい考えてしまう。とはいえ、おいしければどうでもいいのだけれど。

店内のカウンターにスペースがあるのに、わざわざ外で器を片手で持ってそばを食べている人や、外においてあるいすに座って食べる人もいて、思い思いの食べ方で楽しめるのもいい。このお店もアウトドア系の立ちそば屋ということにしよう。私も今度は店の外でおきあみ天そばでも食べてみたい。

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