立ちそばめぐり

おいしい立ち食いそば屋さん探しの記録。

茅場町 そば処 亀島

土曜日の午後に少し時間があいた。どこかいいお店はないかとネットで探していたところ、土曜日に営業しているお店が見つかった。安くておいしいと評判らしい。駅からも近くて訪問しやすい。ということでさっそく行ってみることに。

午後2時過ぎに到着。初めてのお店でゲソ天はなし…ということで内規によりかき揚げそばに決定。券売機で食券を買って店内に入り、店主に注文するとさっそくめんをゆで始めた。店の中に置かれためん箱にはサンコウ食品工業の文字。ということは「天かめ」と一緒だ。これは期待できる。ゆであがっためんを器に盛ってつゆを注ぎ、かき揚げを乗せたところで店主に声をかけられる。

「お客さん、春菊天食べられますか?」

普段私は春菊天は注文しないのだけど、なんとなくハイ、と答えると、「今日はそろそろ店じまいなので、天ぷらを余らせたくないんですよ。よかったら食べてみてください」とのこと。これはラッキー!だけど、天ぷらを2つも食べられるのか?追加で春菊天を乗せて、最後にねぎを乗せて私のそばが完成した。

春菊天とつゆがふれている部分からパチパチと油のはねる音が聞こえる。かき揚げのほうは揚げたてではないけれど、こっちは揚げたて。早く食べてみたい気持ちをおさえて、まずはつゆをひとくち。甘辛系だけどあっさりしていて、甘ったるいようなくどさはない。サンコウ食品工業謹製のめんはゆでたてでしゃっきち、もちもち。かき揚げは玉ねぎの甘さがつゆとあわさっておいしい。サービスの春菊天は衣が薄くてサクサクで、噛むとほろほろとくずれる。つゆにひたしてもよかったけれど、この軽い味わいを楽しみたくてめずらしくつゆにひたさずに食べた。

「安いわりにはおいしい」といったコスパがよいお店かなと初めは思っていたけけど、つゆ、めん、天ぷらどれをとっても申し分なし。近くにあったら通ってしまうだろう。もう一つ意外だったのは春菊天のおいしさ。揚げたてだったからかもしれないが、ほかの店の春菊天も試してみたくなった。

天気のよい休日の午後、店内の小さい窓からはすぐ先に流れる川が見える。客は私のあとに一人。のんびりした雰囲気でおいしいそばを堪能できて満足。ちなみに春菊天そばを頼んだ私のあとの客はかき揚げをサービスしてもらっていた。そんな二匹目のどじょうは期待せずに、また春菊天そばでも食べに来たい。

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