立ちそばめぐり

おいしい立ち食いそば屋さん探しの記録。

葛西 めんや

葛西駅の高架下にあるお店。東西線沿線の立ちそば屋さんにはまだ行ったことがない。そういえば高校生時代は葛西の友人宅に遊びに行っていたが、そばといえば箱根そば富士そばしか頭の中になく、ほかのお店は気にしたこともなかったなあ。そんなことを考えながら何となく行ってみることに。

土曜日の午後2時ころの訪問。後ろに客が並んでいないことを確認して、券売機の前でちょっと思案。あしたば天があるなんてめずらしいな。寒ければけんちんもいいけど、いまは夏…。いろいろ考えて、やっぱり初めてのお店なのでマイルールにしたがってかき揚げそばに決定。のれんをくぐって店内に入り、チケットを渡すと「おそばゆでてます」とのこと。ちょっと待つかなと思ったら、1分ちょっとで完成。

つゆはだしが勝るあっさりとした味。めんは細めなのに意外とコシがあってもちもち。店内にあるめん箱からむらめんだと分かったのだけど、提供時間の早さから考えるとゆでめんの京香、だけどめんの質からは生めんの嘉味庵。いちおう「ゆでてます」って言ってたし…。かき揚げは揚げ置きだったけど、大きめに切られた玉ねぎの衣につゆが染みるとおいしい。つゆ自体も衣から出た油でコクのある味に変わる。ねぎもわかめもたっぷりでサービスがよい。めんの量も多めで、十分満足してごちそうさま。

お昼を過ぎているのに先客4、後客4で、けっこう人気があることが分かる。最初は店内のカウンターで食べていたのだが、店の外にテーブルがあったので途中からそっちに移動する。この店も南天、そばひろに続いてアウトドア系のお店に認定。たんに店先で丼を片手にそばをすすっているだけなら行儀が悪いだけだけど、テーブルがあることで正当性が担保されて、やってはいけないことが堂々とできているような、そんな開放感を感じる。

帰ってからこのお店のことについて調べてみたら、なんと神田「めんや」の暖簾分けのお店とのこと。なのでめんは生めんの嘉味庵。つゆの加減やあしたば天がメニューにあることも納得。いろいろとすっきりした。

ン十年ぶりに来た葛西は、学生のころと同じような雰囲気だった。駅前はにぎわっているけど、少し離れると住宅地で落ち着いている印象。このあたりに住んでいるそば好きには、いつもこのお店でおいしいそばが当たり前に食べられる日常があるのかも、などと考えてちょっとうらやましくなった。次回はあしたば天そばかな。寒い日にあえて外のテーブルでけんちんそば、なんていうのもやってみたい。

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