秋葉原 岩本町スタンドそば

ネットによると、暗黒つゆで有名なお店のよう。どれくらい濃い味なのか興味を持って、行ってみることに。

平日の午前8時ころに訪問。店内はほぼ満員だったが、よく見ると座席が一つ空いていたので入店。店名に「スタンドそば」とあるものの、座って食べることができる。

初めての訪問なので、定番のかき揚そばと生卵に決定、口頭で注文。愛想のよい店員さんがどんぶりに温めずみのゆでめんを入れて卵を割り入れ、つゆを注いでからかき揚げとねぎを乗せて完成。お金を渡して、おつりをもらう。

つゆはたしかに醤油系の濃い味わいだけど、その色の黒さほどには塩辛くなく、口当たりはなかなか。かき揚げは衣の中に具が埋まっているふかふかタイプ。箸で衣をちぎりながらめんと一緒に食べると、なつかしさが込み上げてくる。最近は衣が薄い本格的な天ぷらをたちそばでもよく見かけるけど、こういう昔ながらのふかふかタイプもいい。春菊も混じっていて、たまに感じるそのほろ苦さがいいアクセントになっている。つゆに染まって黒ずんできためんは、ゆでめんだけど歯ごたえがあってクオリティー高め。熱々のつゆで白身に熱が入った卵をすすって食べ終わり。もたれやすいのでかき揚げは完食ならず、つゆもいちおう塩分を控えるために気持ち残した。

昔ながらの店構えで伝統的な味のそば。「今日は何にしましょう？」と声をかけられているお客さんもいて、常連が多い印象。かといって私のような一見客も緊張せずに食べられる。これからも暗黒つゆの代表店のひとつとして長く続いてほしい。今度はいかげそ天そばでも試そうかな。