立ちそばめぐり

おいしい立ち食いそば屋さん探しの記録。

錦糸町 めとろ庵 錦糸町店

半蔵門線錦糸町駅改札から徒歩0分、JR錦糸町駅改札からなら徒歩3分くらい。秋葉原、浅草橋、両国と個性的な立ちそば屋さんがたくさんあるけれど、ひと駅足をのばしたらどんなお店があるかなと考えて、まずは駅から近いお店に行ってみることに。

平日の朝8時ころの訪問。入り口にある券売機を見てちょっと考える。めずらしい「あおさわかめそば」なんていうメニューもあるけれど、内規どおり初めてのお店でゲソ天はなしなので、かき揚げそばに生玉子を追加する。食券を店員さんに渡すと、湯通ししためんを丼に盛ってつゆを注ぎ、卵を割り入れてかき揚げとねぎを乗せて1分弱で完成。

つゆはだしが強めの甘辛味。くどくはないのでついつい飲み進めてしまう。めんは生めん。提供時間から考えてゆで置きかな。厨房に置かれためん箱から丸山製麺謹製。ゆで置きの割にはめんがしゃっきり、もちもちしていておいしい。かき揚げは揚げ置き。玉ねぎ中心の大きめの具が入ったもので、衣がつゆによく馴染む。つゆを吸ったかき揚げとめんを一緒に食べて、最後に卵をすすってごちそうさま。

駅そばだと思ってじつはあまり期待をしていなかったのだけれど、最近の駅そばはレベルが高い。秋葉原や浅草橋の個人経営のお店の味とも違うし、両国の文殊などとも違う。駅そばのいろり庵きらくやそばいちとも違う。これはローテーションに加えるかな。次回はあおさわかめそばか、それともメニューにおいしそうに写っている春菊天そばか。めんもおいしかったので、丸山製麺のお店をめぐるのもいいかも。

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入谷 山田製麺所 本店

お盆シリーズ。私の短いお盆休みも今日で終わり。ただ、今日は月曜日なので立ちそば屋さんも営業再開しているだろう…と考えて、前から興味があった千束「山田屋」に行こうと思い立つ。以前「峠の蕎麦」に行ったときと同じく三ノ輪駅から歩いてもいいけれど、10分くらいかかるようなので鶯谷駅からレンタサイクルを借りて行ってみることに。

朝8時頃に鶯谷駅に到着。ときおり自転車を止めてGoogle mapを見ながらお店に向かう。8時20分頃に山田屋に到着するも、本日休業の貼り紙が。まだお盆休みなんだなあ。調べてくればよかった。ならばせっかく自転車を借りているので、これまた電車では行きにくい浅草「めん処おばた」に行ってみることに。8時45分頃に到着したが、こちらも休業。飲食店のお盆休みは長いのか、時期がずれているのか。ちょっと調べて、鶯谷近辺にある山田製麺所に行ってみることにする。9時過ぎに到着。営業していてよかった。

先客は1名。壁に貼られたメニューを見る。初めてのお店でゲソ天はなし、ということでかき揚げそばに生卵を口頭で注文する。冷水機から水を汲んで差し出してくれたあと、めんを取り出して湯通しして丼に盛り付け、卵を割り入れてつゆを注ぎ、かき揚げとねぎを乗せて完成。

つゆは醤油が勝るあっさり系。暗黒汁の味にも似ているけれど、それと比べて甘みがある。めんはゆでめん。やや太めでぼそぼそした食感。かき揚げは揚げ置きで、揚げてから結構時間が経っている印象。つゆに馴染まず、ぽろぽろと衣のかたまりがつゆに落ちていく。つゆと一緒に卵をすすって食べ終わり。

あとで調べて分かったのだけれど、このお店はめんの種類が選べるみたい。私は食べたそばのほかにうどん、細うどん、ひもかわうどんや中華麺まであるようだ。そばではなく、ひもかわうどんや中華麺なら印象が変わるような気がする。また、かき揚げではなく玉ねぎ天のほうが純粋に玉ねぎを味わえてよいかもしれない。玉ねぎ天そばよりわかめそばのほうが値段が高いのがちょっと気になるけれど。今回行けなかった「山田屋」と「めん処おばた」はまたの機会に。

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上野 爽亭 JR上野駅7・8番線ホーム

今日もまだお盆期間中。そして日曜日。ただでさえ日曜に営業している立ちそば屋さんは少ないのに、お盆は休みのお店が多い。駅そばなら大丈夫だろうと考えて近くの駅に行ったら、そこも休み。立ちそば界もワークライフバランスか。さすがに大都会上野駅の立ちそばなら開いているだろうと考え、上野駅を目指してみる。降り立ったホームで営業中の立ちそば屋さんを見つけて、さっそく入ってみることに。

朝9時ころの訪問。爽亭はJR池袋駅構内でも食べたことがあるけれど、ここは初めての店舗と考えていつもの方針でメニューを決定する。つまり、ゲソ天がないのでかき揚げ天玉そば。店外の券売機で食券を買って店内へ。先客は男子学生2名。チケットを渡して注文。昔ながらのたたずまいのお店に流れるJ-WAVEを聞きながらしばし待つ。年輩の店員さんがめんを湯通しして丼に盛る。丁寧な湯切り。卵を割り入れてつゆを注ぎ、かき揚げを乗せてわかめとねぎを添えて完成。

つゆはだしとかえしのバランスが取れた味。醤油がわずかに香り、甘みはやさしい。めんはゆでめん。厨房奥のめん箱には興和物産の文字。かき揚げは揚げ置きでふかふかタイプだけど、具が思ったより多くて玉ねぎやにんじんを味わうことができる。わかめが入っているのもいいところ。かき揚げの油で少しコクが出たつゆと一緒に卵をすすってごちそうさま。

ゆでめんと揚げ置きの天ぷらを使った昔ながらの立ちそばだけど、つゆ、めん、天ぷらのバランスがよくておいしい一杯でした。駅そばもなかなか侮れない。上野駅にはほかにも爽亭のお店があるようだし、NREの駅そばもあるみたい。上野駅構内の立ちそば食べくらべ、なんていうのもいいかもしれない。ところで、券売機にはお盆期間中の営業短縮のお知らせが掲示されていた。上野駅とはいえ、お盆期間中は営業時間には気をつけないと。

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新宿 信州屋 新宿南口店

今日もお盆期間中、しかも土曜日。ただでさえ土日に営業している立ちそば屋さんは少なめなのに、さらにお盆で休業のお店が多い。いつもの富士そばやいろり庵きらくでももちろんいいけど、どうせなら未訪のお店に行ってみたい…ということで、いろいろ調べて営業している信州屋新宿南口店に行ってみることに。

新宿駅南口から徒歩3分程度、朝8時半頃の訪問。初めてのお店でゲソ天はなし、ということで、内規によりかき揚げそば。温玉も付けることにする。店内に券売機はなく、レジの前で口頭で注文してお金を払い、引き替え券をもらって自席で待つスタイル。注文してから1分もかからずに完成したので、器を受け取りに行く。

つゆは醤油が香るあっさり甘辛系。くせがなくてどんどん飲み進めてしまいそうになる。めんは提供スピードから考えるとゆで置きの生めんで柔らかい。かき揚げは揚げ置きだけど揚げてから時間が経っていない様子。具はにんじん、春菊と長ねぎ。玉ねぎではないのがめずらしい。つゆに浸かっていないところはサクサクだけど、どんどんつゆに溶けていってふわふわに。つゆを吸って柔らかくなったかき揚げと柔らかいめんを一緒に食べると意外と合う。七味は店内の壁に掲示されていたように八幡屋蟻五郎のそれで、ひと振りすると辛味のほかに生姜のさわやかな風味か加わっていいアクセントに。卵をすすってごちそうさま。

20席以上あると思われる広い店内に客は私を含めて2人のみ。休日の朝だとこんなものかな。メニューはせいろから書かれているので、本当は冷やしを食べるべきお店かもしれない。次回は冷やしとろろあたりを食べてみようか。それとも、やはり温そばで舞茸天にわかめトッピングか。土日にも営業していて来店しやすいので、近々また訪れてみたい。

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大山 文殊 大山店

今日から短いお盆休み。この休み中に普段行けないお店に行ってみたいなと考えていたのだけど、調べてみると自分だけではなく多くの路麺店もこの時期は休業するみたい。年中無休のイメージがある日暮里「一由そば」ですら、お盆期間は休み。いろいろ調べて、今日は文殊大山店に行くことにする。

お店は東武東上線大山駅の改札の前。訪問は朝8時半頃。外の券売機で天玉そばの食券を買おうとしたら売り切れ。トッピング卵も売り切れ。…暑いし、食中毒などの影響で生卵は販売しないのかなと思い、山菜そばにちくわをトッピングすることにする。チケットを買って店内へ。店内は4席くらいのスペースしかなくて、文殊のなかで一番小さい店舗かもしれない。券を渡して注文する。

店員さんがめんをゆで始めて、並行してちくわも揚げ始める。文殊で揚げたての天ぷらを食べるのは初めてなので期待が高まる。2分経ってめんがゆであがり、お湯を切っていったん冷やしたあと、再び温めてから丼へ。つゆを注いだあと、店員さんから「卵は生、ゆでどっちにしますか?」とたずねられる。どうやら卵サービスの時間帯だったみたい。生で、と答えると、器に卵を割り入れ、揚がったばかりのちくわ天を乗せて、業務用の山菜の袋を切って山菜を盛り付け、最後にねぎを乗せて完成。とても豪華なそばができあがった。

まずはつゆをひとくち。ほかの文殊のお店と同じで醤油が香るきりっとした辛口の味だけど、今日の大山店はややまろやかに感じられた。そばは細めんで、ゆでたてなのでしゃっきり。つるつるとすすれる。揚げたてのちくわ天は柔らかく、衣も薄くて軽い味わいなのでどんどん食べ進められる。揚げ置きのちくわ天との違いにびっくり。山菜はよくあるサクサクした歯ごたえのものではなく、噛むと少しねっとりと感じるもので自分好み。衣が溶けて深みが加わったつゆと一緒にたまごをすすって完食。

いままで食べた文殊のお店で、いまのところ今日の大山店がベスト。卵サービスもうれしかったし、なにより揚げたてのちくわ天にあたったので運がよかった。たまたま選んだ山菜とちくわ天の組み合わせもかき揚げ天よりあっさり食べられて、これから自分の中で定番になるかもしれない。文殊のほかのお店もめぐりたくなってきた。

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小伝馬町 おか田

小伝馬町駅から徒歩3〜4分ほど。立ち食いそばのクオリティーを超えたと評判のお店。最近はゆでめんの伝統的な立ちそばのお店を多く回っていたので、違ったタイプのそばを食べたくなって行ってみることに。

平日の午後1時ころの訪問。店内にはそばの出来上がりを待つ人が5人ほど。はじめてのお店でゲソ天はなし、ということで例によって天玉そばにする。券売機でチケットを買って注文口で渡し、6人目として列に加わる。6〜7分ほど待って自分の器を受け取り、空いているカウンターを見つけて着席。

つゆは醤油が香る甘辛味。甘みが強い。めんは細めんで角が立っている。ゆでたてでしゃっきり、歯ごたえもよい。かき揚げは揚げたてでサクサク。具は玉ねぎとにんじんだが、大ぶりな見た目に反して意外に具は多くなくて衣が厚かった。つゆが染みた衣とともにそばを食べて、衣の油でいっそう濃い味になったつゆと一緒に卵をすすって食べ終わり。

たしかに街のそば屋さんよりおいしい立ちそば屋さん(といっても立ち食いカウンターはないのだけれど)でした。近日中に新しい場所に移転するらしく、食べ終わったお客の何人かが店員さんにプレゼントを渡したり、食べずにただお店に立ち寄って店員さんを激励する人もいて、人気店なんだなあと実感。移転前にお店に行けて貴重な経験だったかも?今度は春菊天でも食べてみようかな。それとも山菜そばにちくわを追加してもいいかも。新店舗に行くのが待ち遠しい。

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小伝馬町 かめや

小伝馬町駅から徒歩1分くらいの場所にあるお店。いまはお盆直前の平日朝8時。はじめは駅前の「田そば」に行こうかと考えていたのだけど、今日はお昼のみの営業で、朝はやっていないみたい。「おか田」はもともと昼からの営業だし、今日はなぜか「小諸そば」も閉店している。…そういえば、駅前にもう一軒立ちそば屋さんがあることを思い出して、行ってみることに。

先客は1人のみ。はじめてのお店でげそ天そばがある。ということで内規によりげそ天そばを口頭で注文する。めんをさっと湯通しして丼に盛りつけてげそ天を乗せて、つゆをかけ入れてねぎを乗せて完成。お金を渡して器を受け取る。

つゆは醤油が勝るあっさりした味。めんはゆでめん。店先においてあるめん箱から興和物産謹製。水分を多く含んだ柔らかめのめんだけど、コシが残っていてつるつるおいしく食べられる。げそ天はふっくらした生地に5ミリほどの厚さに刻まれたゲソが埋まっているもの。ゲソを生地から掘り出して食べるもよし、つゆの染みた衣といっしょにめんをすすってもよし。

このお店は唐辛子の種類がなぜか多い。どのお店にもだいたい置いてある七味に加えて、粗挽きや極辛なんてものもある。食べ終わり直前にためしに極辛を入れてみたら、もともとやさしい味のつゆが一気にスパイシーになった。辛いつゆをちょっと残してごちそうさま。

普段は込み合うとの評判だったけれど、お盆休み直前なので客はまばら。店員さんもどれだけお客さんが来るか分からないから、天ぷらもどれだけあげておけばいいか読めないねーと言っていた。個人的にはゆっくり食べられてラッキーだった。そば以外にもいろいろあるみたいなので、今度はラーメンでも食べてみようかな。赤羽「百万石」でラーメンを食べたらあっさりとした味で意外においしかったので(失礼)、立ちそば屋さんのラーメンにも興味が出てきた今日この頃。

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